パパイヤの苗を植えました

3月下旬に作成した、長さ40m×2列の菌ちゃん農法による畝。

まだ1カ月半しか寝かせていないため少し早いのですが、最低気温が14℃を越えてきましたので、いよいよ畝にパパイヤの苗を植えました。

前回もお世話になった宿で到着した苗をポットのまま1日半、定期的に水を上げながら太陽の下で慣らします。その間に、畝の準備をしておきます。

畝の上に置いていた重石をいったん全部よけて、緩んだマルチを張りなおします。重石の下は毛細管現象が効いていて、表面までしっかりと湿っていましたが、畝のサイドはカチカチで、マルチ止めを刺す位置が理想通りには行きませんでした。

マルチに穴をあけて、いよいよパパイヤの苗を植えていきます。土との境目までチップをよけると糸状菌も少しは確認できましたが、窒素供給には不十分かもしれません。チップの下の土も乾かず粘土質のままでしたが、パパイヤの生命力に託して構わず植えました。粘土質状なので迷いましたが、土にグーパンチもして、深めに植えこんであります。

隙間を周りの土で埋めた後に水路から汲み上げた水をじょうろでたっぷりかけて、培地と根っこの活着を促します。

44本のパパイヤの苗を植える

仕上げに支柱を立てて念のため固定し、マルチの穴から出てくる熱した空気で苗がやられないように、土で穴を塞ぎます。マルチに雨受け用の代わりの穴をあけて、作業完了です。

乾くと割れ、濡れると泥になる元田んぼの土で、菌ちゃん農法の畝を使い、作物が育つ環境をつくれるか、ここからがパパイヤを使った営農のスタートです。畝の中はまだ菌糸がびっしり広がっている状態ではありませんが、木質資材と土の境目では、少しずつ分解と菌の働きが始まっているように見えます。

マルチがかかっていない部分はすでに干からびていました。
外から見ると乾いているように見えても、畝の中には水分が残っています。
水が入りすぎても乾かしすぎても糸状菌は嫌がります。これからは、パパイヤの様子を見ながら畝の中の水分のちょうどよいバランスを探っていきます。

畑にカメラも設置

今回はパパイヤの様子を遠隔地からでも確認できるように、農地にカメラを設置しました。

電源のない農地なので、太陽光パネル付きの4Gカメラを使っています。スマホでカメラの方向をコントロールできる優れものです。別途、4G通信用の物理SIMの契約が必要です。

これにより、低コストで遠隔でも畝の様子や苗の状態を毎日24時間、いつでもスマホで確認できるようになりました。

休耕作地を、もう一度作物が育つ場所へ

今回も畝作りの時と同じ約1週間の作業でしたが、天候と景色と人に恵まれた、素晴らしい時間となりました。偶然にも魚津市の土づくりのプロの方にアドバイスをいただけたり、土地の歴史やカドミウムの問題などについても、近所の方々に教わりました。富山県や黒部市行政機関の農業部門の方々にも貴重なお時間をいただき、今後の相談にも乗っていただきました。毎日、雲が晴れた立山連峰と夕陽を見た後は、よりみちばっかりしておいしい料理をたくさん食べました。

そして、まちの農地は田植えのシーズンで、ほとんどの田園に水が張られています。立山連峰を背景に、幾何学的な水路から山の恵みの水が全てに行き渡った一面田園の風景は、圧巻です。

夕日が沈むとカエルの合唱。というより爆音でした。

永遠に残しておきたい環境ですが、毎年少しづつ休耕作地が増えています。

どんな休耕作地の土でも畑に戻せる菌ちゃん農法の畝作りを、試行錯誤しながらしっかりマスターして、地域の休耕作地対策に非力ながら貢献できるよう、これからもこの美しい自然としっかり向き合っていきます!

地球ファースト、人事を尽くして天命を待つしかない。黒子でも緑カラーですね。

関連記事

  1. 植物の餌って何だろう

  2. 畝づくりの道具

  3. 青パパイヤという“野菜”の可能性は?

  4. 森の資源 餌を探す

  5. 土の中の仕組み

  6. 畝が完成しました!土木の力恐るべし