畝の中に入れる資材を、私たちは「餌」と呼んでいます。
ここで言う餌は、肥料みたいに“速攻で効かせる栄養”ではありません。
土の中で糸状菌がゆっくり食べて、環境を整えていくための材料です。
今回は、餌の探し方・良い餌の特徴・注意点をまとめます。
餌の探し方(森で見るポイント)
餌のほとんどは、森で入手できます。
基本は、枯れた枝と落葉。
狙うのは、完全に腐ってドロドロではなく、ほどよく分解が進んで、まだ繊維が残っている状態です。
目指すのは、落葉が積もっている場所。表面だけでなく、少し下の層もチェックします。

良い餌の特徴
落葉(メイン素材として畝の上にのせる)
落葉は、森の匂いがするのが理想です(ツンとしない匂い)。
匂いが強くなく、普通の落葉でも問題ありません。
良い落葉
- 1年以上雨ざらしで、まだ繊維が残っている
- 落葉が積もっている場所の 1~2層下
- 杉の落葉(通気が作りやすい)
避ける落葉
- アンモニア臭など、腐敗っぽい匂いがする
- ベタベタで空気がない
- まだ青い草が多い(分解が急すぎる)
枯れ木(畝の両サイドに並べる)
枯れ木や枯れ枝は、畝の横の両サイドに並べていく材料です。
ここもポイントは「繊維が残っていること」です。
長い枝や太い枝は表面積が大きいため、そのまま使うと糸状菌がつきにくいことがあるようです。
枝は長さ10~20cmに、その場でカット処理します。
良い枯れ木
- 2~3年経過してやわらかい、直径5cm以下
- 1年以上経過した小枝、直径1cm以下
- 白い部分の付着(糸状菌)が見える
避ける枯れ木
- 腐敗っぽい匂いがする
- 繊維がほとんど残っていない(分解しきっている)
- 落ちたばかりで“若い”(まだ固い)
長さ90mの畝を作るのに必要な量(目安)
落 葉:ガラ袋 140個
枯れ木:ガラ袋 90個
注意点
1)安全装備
手袋・長靴を基本装備として、作業は慎重に進めます。
2)採取場所のルール
採取は、使用許諾をもらった山林で行います。
ただ、境界が分かりにくい場所もあるので、無理をせず入口付近を中心に行います。
3)作業道具(無くても対応可能)
小型のスコップ・レーキ・ナイフ・のこぎり、鎌、等。
集めた餌を農地に運んで、畝作りの準備を整えていきます。

