微生物を活かすための畝は、見た感じ特殊に見えると思います。
糸状菌が水はけのよい場所を好むため、高さは50~60㎝、畝幅も130㎝になります。
さらに、黒マルチをかけた畝の中は、水と空気と根っこのための構造設計になっています。
今回は、畝の特徴、構成、溝の役割、土地の排水の考え方をまとめます。

畝の特徴:排水を最優先
畝の目的はシンプルで、水が滞らない環境を作ること。
その上で、糸状菌が動きやすい状態を維持します。
- 雨が降っても水が滞らない(溝)
- 乾きすぎず、湿りすぎない(マルチ)
- 根が伸びるスペースと空気がある(構造)
- 崩れにくい(構造)
- 2~3年、餌を変える必要がない(糸状菌)
このために重要になるのが、畝の 「高さ」と「断面形」 です。
畝の構成(高さ50㎝)
畝の中は“土の塊”ではなく、役割の違う層で作ります。
下段:木材(両サイド中心)
→糸状菌がゆっくり分解する層。構造を支える意味もある。
中段:溝から掘り上げた土
→根のスペースになる層。
上段:落葉
→糸状菌が最初に活発になる層。
表面:かぶせた土+上の落葉を軽く混ぜる
→乾燥と雨の衝撃を守る層。
ポイントは、排水と通気を邪魔しない構造にすること。
糸状菌が動ける条件を優先します。
溝の役割:雨水の通路 + α
溝は、ただの排水路ではありません。
- 雨水を逃がす(メイン)
- 畝に空気が入る入口になる
- 作業の通路になる(畝を踏み固めない)
溝に水がたまらないよう傾斜(勾配)も設定します。
土地の排水の考え方:水の“出口”を探す
畝づくりで最初にやるべきは、土地の“水の動き”を読むことです。
- 敷地の低い側はどっちか
- 雨のあとに水が溜まりやすい場所はどこか
- 既存の水路や逃げ先があるか
土地にはクセがあります。
地形とにらめっこして、状況に合わせて 水の出口を設計していきます。
水の流れに沿って畝を伸ばしていくと、大雨のときでも溝に水が溜まりにくくなると思います。
私たちの農地は東に向かって低くなっていたので、畝は東西方向に設計します。
逃げ先が弱い場合は、溝の向きや深さで調整しながら、試行錯誤は覚悟です。
糸状菌が活動しやすい 排水・保湿環境の確保を最優先に設計されている。
それが、この畝の特徴となります。
実はかなりの重労働ですが、作ってしまえば2~3年は持ちます。
その間、いろんな種類の野菜を好きなだけ植え放題(驚)、地球の大地がその苦労を癒してくれます。

