農地を守ってきた人たちへの敬意について

日本の農地は、長い時間をかけて人の手によって守られてきました。
それは必ずしも、目立つ仕事ではありません。
日々の管理や手入れ、天候との向き合い、収穫できない年を含めた積み重ねの結果として、いまの風景があるのだと気づかされます。

農業は、単に作物を生産する行為ではなく、土地を使い続け、次につなげる営みでもあります。
耕し、水を引き、土を整え、同じ場所で何十年も向き合う。
そうした日常の延長線上に、現在の農地があります。

私たちが黒部で農業に取り組むにあたり、これまでこの土地を支えてきた農家の方々の存在を、あらためて意識するようになりました。

農地が残っているという事実そのものが、地域の中で誰かが手を入れ続けてきた証です。
それは記録に残らない仕事であり、数字では測れない価値でもあります。

新しく農業を始める立場として、過去を理想化することも、語りすぎることも避けたいと思っています。
ただ、その土地に積み重なってきた時間と労力に対して、きちんと敬意を払うことは大切だと考えています。

農業を続けることは、土地を使い切ることではなく、引き継ぐことに近い行為かもしれません。
受け取った状態をできるだけ良い形で保ち、次の世代につなげていく。

合同会社バララーマは、これまで土地を守ってきた人たちの営みの延長線上で、新しい農業のかたちを模索していきます。
静かに、無理のないペースで、土地と向き合い続けることを大切にしていきたいと考えています。

関連記事

  1. タイの暮らしとパパイヤの関係性

  2. 青パパイヤという“野菜”の可能性は?